酔眼漂流読書日記

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謎の The Laundry Clean Ring

数ヶ月前にランドリークリーンリングなるものが手に入ったので、使っています。
実はいまだにこの商品に関しては納得しきれていないので、ここに書くことにはものすごい抵抗があるのですが、事実は事実としてご紹介しようかと思います。

ランドリークリーンリングは直径10センチ程の何の変哲もないドーナツ状の物体です。これを洗濯物と一緒にいれ、洗剤は「使わずに」洗濯機を回せとの指示。そこで実際に洗ってみると、あら不思議、洗剤と遜色なさそうなレベル迄汚れが落ちています。
最初どうにも納得できなかったので(笑)、水だけで洗ってみるとやはり汚れの落ちはよくありません。数回試した結果、確かにこの物体を洗濯機に入れると、汚れが落ちることがわかりました。そこでそのまま使い続けているのですが。。。

でも事実は事実としてもいまだに納得できません(笑)。日本でこの商品を売っている代理店のホームページをみてみると

株式会社ガイアワークス

以下のようないかにも怪しい記述が。

このランドリー・クリーンリングは、洗剤とは全く違う方法で汚れを落としていきます。リングの中には、電子分解され分子の細かくなった"組織水"という水が入っています。洗濯機を回転させることによって、洗濯水とリングの中の組織水が共鳴し、組織水の持つ波動(エネルギー)を洗濯水に与え、洗濯水までが分子の細かな水に変化してしまうのです。そして、洗濯機の攪拌力との相乗効果で細かくなった水が繊維の奥まで浸透し、汚れを掻き出してくるのです。

う〜ん、いかにもインチキ商品の売り文句にありそうな文章。「波動」やら「共鳴」手垢のついた似非科学キーワード。「電子分解」って何だ?。果ては「組織水」??。これを読んだらとても買う気にならない代物ですね。
そこで他にも少し調べてみたのですが、やっぱりメカニズムがよくわかりません。なぜこの代物は洗剤の代わりになるのでしょうかねぇ。ほそぼそと調査は続けたいと思います。
でもまあ、おかげで我が家の洗剤消費量は激減しています(ひどい汚れには少し洗剤を併用したほうが良さそうなので、まったくゼロにはしていません)。洗剤を使わないということは、すすぎは多くても一度で済んでしまうので、水道代電気代も安くなるというふれこみです(我が家は全自動なので、この特長は享受できていませんが)。でも商品は一万円近く。購入しても元をとるには相当な時間がかかりそうです。まあ消耗品ではなく半永久的に使えるそうなので、いつかは元がとれるでしょうけど。

もう一つの変化は、このリングを入れて洗濯を続けていると、洗剤を使わないせいか洗濯槽にカビが生えなくなることでした。これははっきりした事実です。

とはいえメカニズムを納得していないので、すべての場合に効果があるのかどうかも断言できず、強く推奨もできません。まあとりあえずネタの一種として試したい方にお勧めしておきましょう(笑)。