酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

帰ってきたもてない男 女性嫌悪を超えて

帰ってきたもてない男 女性嫌悪を超えて (ちくま新書 (546))

帰ってきたもてない男 女性嫌悪を超えて (ちくま新書 (546))

「もてない自分」を自虐的に眺めながらも、その立ち位置を理論化しようと苦闘する、哀しくも可笑しい本です。まあ著者の気持ちはわからないでもないのですが、どうしても "So what?" 感が漂ってしまいますねぇ(失礼)。
それでも著者にとっては、こうした本が書籍化されるだけ「まし」なのではと思います。やはり「学者先生」が書いたところに希少価値があるのでしょうね。その意味で著者はある種の「特権階級」なのだと思います。