酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

テレビアニメ魂

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先日「赤塚不二夫のことを書いたのだ!!」をご紹介しましたが(id:ardbeg1958:20050620)、今回ご紹介する本はそのカウンターパートともいえるテレビアニメの話です。筆者は長年東京ムービーで『巨人の星』『怪物くん』『六法やぶれくん』『新・オバケのQ太郎』『赤胴鈴之助』『ど根性ガエル』『柔道讃歌』『はじめ人間ギャートルズ』『元祖・天才バカボン』『家なき子』『宝島』『ベルサイユのばら』『おはよう!スパンク』『じゃりン子チエ』etc, etc..のシナリオ企画を担当していた方で、やはり制作現場にいた人だけが語ることのできるリアリティに富んだ話が満載です。
若い日の梶原一騎氏、高畑勲氏、宮崎駿氏の姿なども垣間見ることができます。また視聴率ではなく付随するキャラクター商品の売上によって番組の命運が握られている生々しい状況なども描かれています。視聴率的にどれだけ人気が上がっても突然打ち切られるアニメが存在する理由がよくわかりました。そしてその流れが随分昔から始まっていたことも。
赤塚不二夫のことを書いたのだ!!」と併せて読むと更に面白さが増すと思います。