
- 作者: 中原英臣,佐川峻
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/04/15
- メディア: 新書
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問題解決に煮詰まったときに、インスピレーションを得るために読むという方法もあるでしょうか。
ところで色々な愚かな振舞についての事例もあり参考になります。有名な話ではありますが、特に森鴎外がその頑迷さにより多くの将兵の命を奪ったも同然というくだりには改めて背筋が寒くなりました。当時ビタミンB1不足による脚気が大問題になっていたのですが、栄養学が未発達だったために、原因がはっきりしていませんでした。このとき海軍では経験的に玄米食や洋食が脚気の予防になることを知り、脚気の患者を出さないことに成功しました。にもかかわらず陸軍軍医の元締めだった森鴎外(森林太郎というべきでしょうかね)は、科学的な因果関係が証明されていないとして、海軍のやり方を陸軍には導入しませんでした。その結果日清日露戦争を通し陸軍には脚気による何万人もの犠牲者が出たのです。日露戦争における最大の敵はロシアではなく身内の医者だったという顛末。