というわけで、
パトリシア・コーンウェル氏の
検屍官シリーズ第3弾です。面白さにはますます磨きがかかっていますね。また多くの個性ある登場人物の描かれ方も魅力的です。主人公の
検屍官ケイトの、いわば相棒役である刑事マリーノも前作から更にその魅力を増しています。もちろんその魅力とはカッコ良さではなくて、むしろ人間臭いカッコ悪さにあるのですが(笑)。様々な法医学的なディテールが積み上げられていく過程も面白いのですが、登場人物達のさまざまな葛藤もこのシリーズの魅力の大きな部分を占めていると思います。
最後に真犯人へと導かれるきっかけが、少々偶然すぎるなとは思いましたが、全体的な面白さを損なう程のものではありません。