酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

証拠死体

証拠死体 (講談社文庫)

証拠死体 (講談社文庫)

パトリシア・コーンウェル氏の検屍官シリーズ第2弾。この本を読んで、着実に作者が進化していることを感じました。本作に比べると第一作の「検屍官 (講談社文庫)」は、まだまだプロットをつないだだけの「雑」な作りだったと感じてしまいますね。もちろんこれは読み比べたからそう思っただけで、単独で読めば「検屍官 (講談社文庫)」も十分面白い作品なのですが。また米国人の生活が丁寧に描かれていることにも好感が持てますね。
この作を読んで、先の巻を読む更に強い動機を得ることができました。以前「検屍官 (講談社文庫)」の感想を書いた際にも「後半の方が面白くなる」という複数のコメントをいただいています。ますます楽しみですね。