酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く!」-セブンーイレブン流「脱常識の仕事術」

ノンフィクションライターの勝見明氏が、セブンイレブン会長鈴木敏文氏のインタビューを中心に、鈴木氏の経営哲学についてまとめた本です。私は鈴木氏を直接知りませんが、この本を読む限りは、本や他人から得た知識で満足することなく、あくまでも自ら考えた仮説と検証に価値を置いて行動する、極めて実証的な姿勢の人だと思いました。色々な「お言葉」が並んでいて結構面白いのですが、無茶を承知でこの本に述べられている鈴木氏の(ひいてはIYグループの)行動哲学を、勝手に要約すると以下のようになるでしょうか。

1. Why, Why, Why, Why ... 何故と問い続けよ
2. 仮説を立て常に検証せよ
3. 「顧客のために」と考えるな「顧客の立場で」考えよ
4. 答を学ぶな、答を発掘せよ

表題の「脱常識」とは、最後の点と関連していて、世間に言われる言説を無批判に受け入れるなという意味だと思われます。まあ内容的には、もう少しコンパクトな方がよみやすかったかなと思いました。

(追記)結局更に更に要約してしまえば

Think

の一言(笑)。まあこれがなかなか実践できないのですけどね。