
- 作者: 加藤延夫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/01/19
- メディア: 新書
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最近の感染症事情をコンパクトに読める本がないかなと見ていて、この本を選びました。微生物の基礎から始まって、感染症を起こすメカニズムや、歴史的なトピック、上で挙げたような「最新」の国別感染症事情や、薬剤耐性菌の問題、話題(?)のプリオン感染症(BSEの類ですね)、わが国の伝染病予防行政の課題*1などについての話がまとめられています。ひととおり読むと新聞などに書かれている様々な感染症絡みの記事を読むのが楽になることでしょう。ただやはり、生物学、疫学、行政学、医学、農学などにまたがる広範な話題が詰め込まれているので、予備知識が全くないと少し読み進め難いかもしれません。