酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

築地魚河岸三代目

築地魚河岸三代目 (12) (ビッグコミックス)

築地魚河岸三代目 (12) (ビッグコミックス)

最新巻とその前の巻をまとめて読みました。いま注目している「食」コミックの一つです。この漫画の魅力の一つは、世間で思われている「常識」をひっくり返してみせるところですね。サワラの刺身の話、養殖ブリの話、アナゴの稚魚の話などなどを、われながら単純ですが、感心しながら読みました。
子供たちにも、漁師、生産者、流通業者、料理人、そして消費者たちの思いと願いが重なって社会が動いていることがわかる良い教材だと思います。
ともすれば重くなりがちなテーマも、「うまいものを食べて元気を出そう、それを後の世代にも伝えていこう」というメッセージとともに提示されると、肩の力が程よく抜けていい感じですね。