酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

電脳血風録

勝谷 誠彦 (ASIN:4822244180)
日経パソコン」に連載されている同名の連載記事を単行本化したもの。内容としてはアナログ文化人だった勝谷氏が、段々電脳生活に目覚めて、デジタル猿になるまでの軌跡といったところでしょうか(本書前書きから翻案)。まあ電脳系雑誌によくみられる(いしかわじゅん氏が週間アスキーに連載している「だってサルなんだもん」など)お気楽な文化人コラムというところです。世界中でネットワーク接続に苦労する話や、カメラ好きの勝谷氏のデジタルカメラ遍歴などが綴られています。
また文体は担当編集者S嬢との掛け合い漫才のようなスタイルで、さらさらと読むことができます。勝谷氏のファンならより楽しく読むことができるでしょう。ところで、この本を読むまで勝谷氏が「カツヤ」だということを知らなかった(今まで「カツタニ」だと思っていた)私は、勝谷氏のファンではないのでしょう(笑)。