酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

いつもポケットにショパン (全3巻) 集英社文庫―コミック版

くらもち ふさこ (ASIN:4086172038)
以前にも書きましたが「のだめカンタービレ」が面白いと思っている今日この頃です。それに関する書評や掲示板を読んでいると、この「いつポケ」と比較した話がでてくる場合が多いので、入手して読んでみました。感想としては…20年読むのが遅かったという感じでしょうか(笑)。多分発表当時に読んでいたらもっと楽しめたと思うのですが、あまりにも遠く懐かしい風景(努力型と天才型の対立、自分らしさの表現の模索などなど)に、眩暈がしそうでした。倒錯的な感想ですが、主人公の女の子が結局状況に振り回されていて、妙に成長したり「しない」のが逆に微笑ましい感じでしたね。

古い少女マンガの話が出たどさくさ紛れに書いてしまいますが、「内田善美」の全集をどこからか出してもらえませんかねぇ。「星の時計の Liddell」「草迷宮・草空間」「空の色に似ている」などは持っているのですが。