酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

もし僕らのことばがウィスキーであったなら

村上春樹 (ASIN:4582829414)
村上氏がスコットランドアイラ島アイルランドを巡り、その土地のウィスキーを飲みながら思いを綴った本です。少し古い本(1999年刊)で、発売直後にも読んだのですが、今日立ち寄った喫茶店の本棚に置いてあるのを見つけて、改めて読んでみました。写真が多い(撮影は婦人の陽子さん)ので、30分程で読み終わります。ケルトの国のごちそうめぐり (Lands & memory)
前半のアイラ島編では、簡単なモルトウィスキーの解説もなされているので、ウィスキーのことを全く知らない方のための極々初歩の入門編にもなっています。文章も楽しめますが、掲載された写真も素晴らしいものがあります。荒涼としたアイラ島の風景は、その島の生み出すウィスキーのように野太い印象を残しますし、原色が映えるアイルランドの街角は不思議と懐かしい心持にさせてくれます。以前ご紹介した「ケルトの国のごちそうめぐり(ASIN:4309267335)」を読んだときにも思いましたが、特にアイルランドの風景は私の好みのツボにはまっている気がします。
今年は友人が二人、イングランドスコットランドに留学しているので、暇を作ってなんとか彼の地を訪れたいと思っています。