酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

博多学

岩中 祥史 (ASIN:4101260222)
博多では、今日から博多祇園山笠のシーズンに入ります。街中のそこここには、飾り山が置かれ、いやがうえにもお祭り気分が盛り上がります。これから7月15日早朝のクライマックス「追い山」に向けて、博多の特に熱心な男性にとっては多忙で熱い日々が幕をあけるのです。
その昔、年配のアメリカ人から、アメリカ人にとってハワイは「英語の通じる外国」であるという話を聞いたことがあります。言葉の不自由さはないけれど、異国情緒を味わわせてくれる場所。外部からの訪問者の勝手な思い込みですが、日本人とっての博多もこれに近いものがあるのかもしれません。
この本は一訪問者の目からみた博多の魅力を描いた本です。必ずしもここにかかれたこと全てに私は賛成するわけではありませんが、博多を気に入っている者としての共感は味わうことができます。