酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

2001/01/01 Mon.

謹賀新年。

新しい年になり、世紀も改まった。

使用中の携帯電話にカウントダウン機能がついていたので、ここしばらく「21世紀まであとXX日」という表示をさせていた。実際に年があけたらどうなるのかなと思っていたが、真夜中にはそんなことはすっかり忘れていて、実際に電話を見たのは、真夜中をだいぶ回ってからだった。それもカウントダウンの表示を見ようと思ったわけではなく、単純に電話をかけようとしたときのこと。

話が終わり一息をつきながら「切」ボタンを押す。画面に浮かび上がる文字。

「21世紀です」

なにも期待していなかっただけに、その表示は不意打ちのように心を捉えた。他愛のないことだが、ささやかな感慨に浸ることができた。これが「21世紀まであと0日」とか「21世紀になりました」といった別の文言だったらあまり何も感じなかったのかもしれない。