酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

Tue.

中央線あずさ号で塩尻へ。今日はダイヤが5分前後遅れているようだ。

塩尻駅前のレストランで昼食。メールをダウンロードし、返事を書く。夕方しなの号で名古屋経由四日市へ。ホテルにチェックインして、食事のために外に出てみると、いつもにもまして街が静かである。普段は遅くまであいている中華料理屋もお休みしている。

少し歩いて食事場所を探すうちに、何回かその前を通りながら存在に全然気がついていなかった別の中華料理屋を発見。

いやな予感もするが、死ぬこともあるまいと店に入る。骨董品のような主人が店の奥で寝ていたが、筆者が店に入ると起きだしてきた。カウンター十席くらいの小さな店である。妙に古ぼけてはいるが不潔感はないのででまあ安心か。

やきめし(いわずと知れたチャーハンだがメニューにそう書いてある)と餃子を注文。恐れていたような不幸は訪れず、そこそこおいしい。食事をしていると、主人の知り合いらしき中年男女登場。

主人「今日は疲れたよ」

客男「どうして」

主人「いや、このへんの食い物屋は第三火曜日に一斉に休みやがるもんだから、昼は客の切れ間がなくって」

客男「儲かっていいじゃない」

主人「一月に一回だけじゃ焼け石に水だよ」