解説:不要
go a long way toward 〜ing / have a long way to go / way to go
go a long way toward 〜ing
〜するのにとても役に立つ
「〜するのに長い道を行く」と直訳するとなんだか良く分かりませんね。
これは 「〜 という行為に対してずっと付き添ってくれる」ということから、「〜するためにずっと使える」すなわち「〜するためにとても役立つ」という意味になったようです。
Doing regular backups can go a long way toward easing the pain of a virus attack.
定期的なバックアップを行うことは、ウイルスの攻撃による苦痛を和らげるのに大いに役立ちます。
とか
A little knowledge of Spanish will go a long way toward making your trip to Mexico enjoyable.
スペイン語の知識が少しあれば、あなたのメキシコ旅行を楽しくする上で大いに役立つでしょう。
といった用例がみつかります。
実はこれと似ているのですが、意味は異なる表現があります。
have a long way to go
まだまだ先は長い
この場合、「行くための長い道がある」ということなので、「まだまだ先は長い」という意味になります。
I've learned a lot about computers so far, but I still have a long way to go.
これまでコンピューターに関しては沢山学んできたが、まだまだ学ぶことは沢山ある
ところが、これをさらに縮めるとまた別の意味になります。
Way to go
やった!/でかした!/その調子!
アメリカの口語表現として、何か素晴らしいことをやり遂げた人に向かって、呼びかける言葉として "way to go" が使われます。
ただこうしたくだけた表現の常として、違う意味で使われることもままあります。
例えば
やるべきことがあるでしょ
といった皮肉や
あ〜あ、やっちゃったね
という「やったね!」とは反対の意味を持つ場合です。
こういう表現は実際に使われている場に何回か出くわさないと身につきませんね。
Stepford 〜
Stepford 〜
従順な〜、自分の意志を持たない〜
Stepford というのは 1970年代に出版された Stepford Wives という小説に出てくる架空の町の名前です。その後何回か映画化されています。
ネタバレになるので詳細は書きませんが、この Stepford という町に引っ越して来た主人公の女性が、町の女性たちがみな専業主婦で、異様に従順であることに違和感を覚えたことから話が展開します。その町に隠された秘密とは ... ?
ということで Stepford Wives という表現が、「自分の意志を持たずひたすら従順な妻たち」という意味になり、そこから Stepford が独立して「従順な〜」という意味を表す形容詞となったようです。
Stepford wife, Stepford student, Stepford employee など様々な応用が可能です。
当然ながらあまり良い意味ではありません。
もともと固有名詞なので、今でも Stepford と先頭は大文字になっています。
小説と映画についてこちら
The Stepford Wives - Wikipedia
以下の辞書サイトによれば
"Denoting someone who is regarded as robotically conformist or obedient."
「機械的に従順で忠実だと思われている人物を示す」
という説明が載っています。
get one's ducks in a row
get one's ducks in a row
準備を整える、万全の準備をする、お膳立てをする
have one's ducks in a row
とも言うようです。
直訳すると「アヒルを一列に並べる」ということになりますが ...
I'm trying to get my ducks in a row before I go to Europe.
「ヨーロッパに行くまでに、準備万端整えようとしている」
なぜ「アヒルを一列に並べる」ことが「準備を整えること」になるかですが、おそらく射撃場の的として並べられているアヒルの人形から来ているのでは、という説があるようです。1970年頃なので半世紀ほど前に生まれた表現のようですね。