酔眼漂流読書日記

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yard と garden

random parking lot

東京外国語大学のサイトを見ていたら、イギリス英語とアメリカ英語の違いについて書かれたページがありました。

リンク:アメリカ英語とイギリス英語の語彙の違い

発音や、語彙の違いなどを解説するだけでなく、動画による小芝居も用意されています。なかなか面白いコンテンツです。ここを見ていると、自分の語彙はアメリカ英語に偏っているなと思えました。

これまでも結構アメリカとイギリスの語彙が違うということは意識していたのですが、改めて言われて「そういえば」と思ったのが yardgarden でした。

アメリカ英語で yard と呼ばれているものはイギリス英語では garden に相当するのですが、アメリカで garden と呼ばれているものは、イギリス英語ではさらに狭い意味のものを指すようになってvegetable or flower garden になるのです。

yardgarden も、どちらも英和辞典を引くと「庭」という訳語が上位に出てきますが、そこで思い浮かべられている庭の光景が違うのですね。

アメリカでは単に家のまわりの空き地は yard ですが、同じものがイギリスでは garden と呼ばれます。そしてアメリカで garden というのは花壇や菜園などがあるイメージのようです。

単語のイメージがつかみにくいときには、良く画像検索をしてみるので、今回も検索してみました。google の検索で結果をテキストではなく画像で得るようにしてみます。

yard - Google 検索

garden - Google 検索

両方を見比べてみると、garden の方が花っぽい画像になっています。

まあイギリスではアメリカでいうところの yard に相当するものも garden なのですから、もっと花のない風景がある程度出てきても良さそうなのですが、最初の検索結果ページを見る限りでは花っぽい画像ばかりです。

地域とか言語設定を色々変えて検索しても結果はほぼ同じでした。

この結果を見てふと思ったのは、Googleが画像検索のための学習に利用しているのはアメリカ英語のデータが多いのかなということでした。真相はわかりませんが、学習データの偏りというのは AI の実用化では問題として取り上げられることの多いテーマです。

おまけ

yard で Google 検索したときのトップ画像

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garden で Google 検索したときのトップ画像

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