酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

2010/10/31 追記

Amazon のレビュー欄を見てみると、☆一つの評価が意外に多いのに気が付きました。そのレビューの根拠の大部分が、身勝手な飼い主を責める立場です。確かに上にも書いたように飼い主の中年男性とその飼い犬が亡くなるまでの第一部だけでは、単なるありがちなお涙頂戴の物語で、この本は未完成だと思います。
しかし、そうして亡くなったものたちを弔う者が登場する第二部を加えて、初めてこの物語は一つの大きな意味を持ち得るような気がしています。もしこれから読まれる方は是非第二部までお読みください。