酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

NEWTON 2010年02月号

最新の NEWTON の特集は「無」の物理学です。とても刺激的な内容です。

空間,素粒子,宇宙の成り立ち

「無」の物理学

協力
佐藤勝彦/藤井恵介/松尾 泰/向山信治

「無」とは「何もないこと」。
ところが物理学にとっての「無」は,「何もない」どころの話ではない。
「無」は素粒子を生みだし,正体不明のエネルギーに満ち,
さらには宇宙を誕生させるのだという。

「無」は「無」ではなく、常に「物質」の生成消滅を繰り返している「場」であって、私たちが「存在している」とナイーブに信じている「もの」とは「場」が一時的に取り得るひとつの「状態」に過ぎない。これが物理学の現在の到達点だとしたら、生物学の方で考えられている「動的平衡」程度で驚いていては甘いということですね。

動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか

動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか

まさに諸行無常。色即是空、空即是色の世界です。