ガール

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あの「イン・ザ・プール」や「空中ブランコ」で切実ながらも可笑しい人間模様を描いてくれた奥田氏による新作（まあ途中にも何冊かありましたけど）。
人間の微妙な心の動きをとらえて描き出す手腕、人の前向きな気持ちを積極的に捉えようとする作品は相変わらず安心して読むことができますね。

追記：

奥田氏の巧みさは、ほんの些細なことで揺れ動き、元気が出たり落ち込んだりする人間の心の動きを、憎いほど生き生きと描き出すことができる点です。いずれも３０代の仕事を持つ女性が（独身だったり、子持ちのバツイチだったり）主人公なのですが、その心のリアルさに思わず引き込まれます*1。更に奥田氏の作品を何作か読んでみたくなりました。

*1:もちろんそれが本当に「リアル」なのかは男性である私にはいまひとつ自信がもてないのですが