酔眼漂流読書日記

本と音楽と酒場と言葉

イン・ヒズ・オウン・サイト ネット巌窟王の電脳日記ワールド

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年の初めの紹介なので、もっとマジメな本の方が良かったかもしれませんが(笑)、まあ大晦日の酔いも残っていることですし、ゆっくり行きましょう。
この本は、コラムニスト小田嶋隆氏がここ数年自身のサイト上に連載し続けていた日記を抜粋編集したものです。まあもとは商売抜きで書かれていた(つまりオアシをいただいて読ませるつもりのなかった)文章なので、長さもまちまちだし力も適当に抜けています。まあやはり「編集」を経ることによりまとまった読み物としての形にはなっています。
印象としては密度が薄まったナンシー関コラムといった感じ。ときどきクスリと笑えます。論理的整合性という観点からはあまり内容を真剣に考えてはいけません(笑)、そうですねぇ落語の登場人物の啖呵を聞いているというのが一番近いかも。
悪口芸としてはやや軟弱ですが空き時間に拾い読みするには適当かもしれません。